内覧時、犬はどうする?成約率を上げる意外なコツ

ペット同居物件の内覧時、犬を預けるべきか同席させるべきか。一般市場ではNG、ペット可専門市場では成約率アップのカギに。当日のタイムスケジュールや臭い対策5か所も解説。

「犬がいる内覧」は本当にNGなのか?市場によって正解が変わる理由

不動産売却の内覧準備について調べると、「ペットは必ず預けてください」という情報が多く目に入ります。確かにこれは一般市場においては正しいアドバイスです。しかし、ペット可・ペット歓迎を前提にした物件を求める買主層に対して売却活動をしている場合、この「常識」が成約の機会を逃させているケースがあります。

ROCKEDGE住まい相談室では、東京・埼玉エリアのペット同居物件の売却に関する相談を多数取り扱っています。中立的な立場で言えば、「内覧時に犬がいるかどうか」の正解は、どの市場に向けて売るかによって180度変わるということです。


一般市場での内覧:犬は預けるのが基本

一般市場とは、ペット不可の物件も含め幅広い買主層に向けて売り出すケースを指します。この場合、犬の存在はリスクにしかなりません。

一般市場での犬がもたらすデメリット

リスク具体的な影響
臭い・毛への嫌悪感ペットを飼っていない買主の約60〜70%が「臭いが気になった」と判断を保留する傾向
吠え声・飛びつきによる恐怖子ども連れのファミリー層が購入候補から外す
アレルギー問題内覧後に体調不良が出ると、物件全体の印象が下がる
集中できない内覧犬が気になって物件の魅力を伝える会話ができない

一般市場向けに売り出す場合の鉄則は、内覧の2〜3時間前から犬を別の場所に移すこと。ペットホテルへの1日預かりは1,500〜3,000円程度が相場です。犬がいないだけでなく、毛・臭いの徹底除去も必須で、専用消臭スプレーによるクリーニングを内覧前日と当日朝の2回実施することをお勧めします。


ペット可専門市場での内覧:犬の存在が「証明」になる

ここからが多くの方が知らない話です。

ペット可・ペット歓迎の物件を探している買主層は、「本当にペットと快適に暮らせるか」を非常に重視します。彼らが内覧で確認したいのは、広さや日当たりだけではありません。実際にペットがどのように生活しているかの証拠です。

犬が実際に居住している部屋には、次のような「見えない説得力」があります。

  • フローリングがペット対応素材(滑り止め加工)で仕上げてあることが一目でわかる
  • ゲートや収納の配置から「ペットを考えた動線」が伝わる
  • 犬がリラックスしている様子が「住みやすさ」の証明になる
  • 買主も犬好きであれば、自然な会話が生まれて信頼関係が築きやすい

ペット可市場向けの売却では、内覧時に穏やかな犬を同席させたことで「実際にペットが快適に暮らしている様子を見て購入を決めた」という成約事例が報告されています。

ただし、犬を「同席させる」と「放し飼いにする」は別物です。次のセクションで当日の具体的な段取りを説明します。


内覧当日のタイムスケジュールと犬のコントロール方法

ペット可市場向けに犬を同席させる場合も、無計画に任せると逆効果になります。以下が当日の標準的な流れです。

内覧3時間前

  • 犬の散歩・排泄を済ませる(内覧中の粗相リスクを最小化)
  • 部屋の換気を開始(窓を全開にして30分以上)
  • ペット用品(ケージ・トイレ・おもちゃ等)を指定の場所にまとめて配置

内覧1時間前

  • ペット対応の消臭スプレーを床・ソファ・カーテンに噴霧
  • 犬の毛が集中している箇所(ソファ・ラグ)をコロコロで除去
  • 犬を一時的にケージまたは別室に入れ、落ち着かせる

内覧15分前〜開始時

  • 担当エージェントまたは売主が玄関先で買主を出迎える
  • 最初に「犬がおりますが、ご不便であればケージに入れます」と一言伝える
  • 買主の反応を見て、同席させるか別室に置くかをその場で判断

内覧中(20〜40分)

  • 犬はリードをつけた状態で売主が手元で管理(放し飼いしない)
  • 買主が触りたそうにしていれば「触っていただいて大丈夫です」と声がけ
  • キッチン・水回りは衛生上、犬を立ち入らせない
  • 買主が採寸や写真撮影をしている間は犬を離れた場所に連れていく

内覧後

  • 買主が退出後、再度換気と消臭を実施
  • 担当エージェントからのフィードバックを必ず確認する

犬種・性格別の同席可否ガイド

すべての犬を同席させればよいわけではありません。犬の特性によって判断を変えることが重要です。

同席を推奨慎重に判断同席を避けるべき
小型犬(トイプードル・チワワ等)中型犬(柴犬・ビーグル等)大型犬(全般)
人見知りをしない穏やかな性格吠えやすい性格攻撃性がある犬
訓練が入っている犬興奮しやすい犬介護・病気中の犬

大型犬は買主への威圧感になりやすいため、ペット可市場であっても内覧時は別室待機が無難です。また、吠えが激しい犬は買主の集中を途切れさせ、物件の魅力が伝わりにくくなります。


ペット臭・毛の対策:内覧前に必ず確認する5か所

どちらの市場に向けて売る場合でも、臭いと毛は成約率に直結します。見落としがちな5つの場所を必ずチェックしてください。

  1. エアコンフィルター — ペットの毛が詰まっているとエアコン作動時に毛が舞い散る。内覧2週間前に清掃または交換
  2. カーテン・ブラインド — 布製カーテンは静電気で毛を吸着しやすい。洗濯または専門クリーニング(1,500〜3,000円/枚)を推奨
  3. 壁の低い位置 — 犬がこすりつける場所は皮脂汚れが目立つ。水拭き後に消臭スプレー
  4. 玄関土間 — 散歩後の臭いが蓄積しやすい。重曹水での拭き掃除が効果的
  5. 収納内部 — ペット用品を入れている収納は扉を開けると臭いが出る。入れているものを一時的に外に出し、消臭剤を置く

ROCKEDGEのペット同居物件サポートについて

ROCKEDGEでは、ペットと暮らす物件の売却相談を年間を通じて承っています。「ペット可市場に特化した販売戦略」から「内覧前のホームステージングアドバイス」まで、売主様の状況に合わせた提案が可能です。内覧時の犬の扱い方ひとつで成約率・成約価格が変わるケースを数多く見てきましたので、ぜひ一度ご相談ください。


詳細な売却条件や個別のお悩みについては、専門家へのご相談をお勧めします。


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関連記事(住まい相談室)

よくある質問

ペット可物件の内覧では犬を必ず同席させた方がいいですか?
犬の性格・犬種・買主の属性によって異なります。穏やかな小型犬でペット好きな買主が内覧に来る場合は同席が有効ですが、吠えやすい犬や大型犬は別室待機が無難です。担当エージェントと事前に相談して方針を決めることを推奨します。
内覧前にペット臭を消すにはどのくらい時間がかかりますか?
軽度の臭いであれば当日の換気・消臭スプレーで対応可能ですが、長年のペット臭が染みついている場合は専門のハウスクリーニング(20〜40万円程度)を内覧1〜2週間前に実施することをお勧めします。エアコンフィルター・カーテン・カーペットが特に臭いを保持しやすい場所です。
犬がいると物件の査定価格は下がりますか?
犬の生活によるフローリングの傷や壁紙の汚れがある場合、修繕費として査定額から差し引かれるケースがあります(10〜30万円が目安)。ただし、ペット可市場に特化して売り出せば、ペット対応リフォーム済みとしてプラス評価になる場合もあるため、売り出し方針が重要です。
内覧で犬を預ける場合、どこに預ければいいですか?
ペットホテルへの1日預かりが1,500〜3,000円程度で最もオーソドックスです。内覧が平日昼間に集中する時期はトリミングサロンの「カット+1日預かり」を活用するのも効率的です。知人や家族に一時的に預けるのもよいですが、犬が普段と違う環境でストレスを感じる場合は静かなペットホテルの方が安心です。
マンションのペット可物件を売るときに内覧で特に注意することはありますか?
マンションの場合、共用廊下やエレベーター内での犬の様子も買主が見ています。内覧当日は買主が到着する前にトイレを済ませ、エントランスから部屋までのルートで吠えたり飛びついたりしないよう事前にリードで歩く練習をしておくと印象が良くなります。また管理規約のペット飼育細則(頭数・体重制限等)のコピーを手元に用意して、買主の質問に即答できる準備を整えておきましょう。

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