東京の特殊清掃費用は10万〜60万円【2026】

東京の特殊清掃費用は1Rで10万〜60万円が相場。間取り別・作業内容別の2026年最新料金、遺品整理・原状回復の追加費用、信頼できる業者の見極め方を中立的な立場で実務ベースで解説。

この記事のポイント
  • 東京の特殊清掃費用は1R・1Kで10万〜60万円(軽度10〜18万・重度30〜60万)。間取りと経過日数で変動。
  • 夏季・木造・高層階・害虫発生で1.5〜2倍に加算されることがある。
  • 費用負担は原則所有者または相続人。孤独死保険で50万〜300万円が補償される場合あり。
  • 清掃後も心理的瑕疵として告知義務が生じる場合があり、家賃・価格は10〜30%下落しうる。
  • 感染リスク・廃棄物処理法の観点から自力作業は非推奨。現地確認なしの見積もりは避ける

特殊清掃とは?通常のハウスクリーニングとの違い

特殊清掃とは、孤独死・自殺・長期放置による腐敗、または重度の汚染(ゴミ屋敷・血液・体液汚染など)が生じた物件を、専門的な技術と薬剤で原状回復する作業のことです。通常のハウスクリーニングとは根本的に性質が異なります。

通常清掃は「汚れを落とす」作業ですが、特殊清掃は有害物質の除去・脱臭・感染リスクの排除が主目的です。腐敗臭は壁材・床下・断熱材の奥まで染み込むため、表面を拭くだけでは解決しません。業者は防護服・専用薬剤(次亜塩素酸系・酸素系脱臭剤など)・オゾン発生装置を使い、状況によっては床材・壁紙の解体撤去まで行います。

東京都内では年間推計5,000〜6,000件の孤独死が発生しており、特殊清掃の需要は増加傾向にあります。相続・売却・賃貸管理のいずれの立場であっても、早期対応が最終的なコスト圧縮につながります。


東京の特殊清掃料金相場【間取り別・2026年版】

料金は発見までの経過日数・汚染の程度・作業工数で大きく変動します。以下は2026年現在の東京都内における目安です。

間取り軽度(発見まで1〜3日)中度(4〜14日)重度(15日以上)
1R・1K10万〜18万円18万〜30万円30万〜60万円
1LDK〜2DK15万〜25万円25万〜45万円45万〜80万円
2LDK〜3DK20万〜40万円40万〜70万円70万〜120万円
3LDK以上30万〜60万円60万〜100万円100万〜200万円

※上記は清掃・脱臭作業のみの目安です。遺品整理・リフォーム・産廃処分は別途加算されます。

料金に影響する5つの要因

  1. 経過日数:気温が高い夏季(6〜9月)は腐敗が加速し、同じ経過日数でも汚染深度が増すため料金が1.5〜2倍になることがあります
  2. 建物構造:木造は床下・柱・断熱材への浸透が深く、RC造より30〜50%高くなる傾向があります
  3. 作業フロア:エレベーターのない高層階(4階以上)は搬出費が加算されます(目安:+2万〜5万円)
  4. 害虫発生の有無:ウジ・ハエの大量発生がある場合は駆除費用が別途10万〜20万円かかることがあります
  5. 駐車スペース:東京都心部では車両駐車代が1日8,000円〜1万5,000円加算される場合があります

作業内容別の費用内訳

特殊清掃の見積もりは複数の工程に分かれて積算されます。内訳を把握しておくと、見積比較の際に不当な水増しを見抜く判断材料になります。

基本作業(必須)

作業項目費用目安
汚染箇所の除去・梱包3万〜10万円
消毒・防腐処理2万〜8万円
脱臭処理(オゾン・光触媒)2万〜5万円
産業廃棄物処分(汚染物質)2万〜8万円

オプション作業(状況による)

作業項目費用目安
床材(フローリング・畳)の撤去・処分3万〜15万円
クロス(壁紙)の撤去・処分2万〜10万円
床下の消毒・乾燥5万〜20万円
エアコン・換気扇の分解清掃1万〜3万円(1台あたり)
遺品整理・不用品回収5万〜30万円(量による)

特に注意が必要なのは脱臭工程です。オゾン発生装置による脱臭は24〜72時間の連続稼働が必要で、その間は物件に立ち入れません。「1日で脱臭完了」と謳う業者は、臭いを一時的にマスキングしているだけの可能性があります。施工後1〜2週間で臭いが再発するケースが東京でも報告されています。


遺品整理・原状回復・空き家管理の追加費用

遺品整理費用の目安

特殊清掃と同時に依頼すると、別会社に分けて発注するより費用が抑えられるケースが多いです。

間取り遺品整理費用(目安)
1R・1K5万〜15万円
2DK〜2LDK10万〜25万円
3LDK以上20万〜50万円以上

生前に価値ある物品(貴金属・骨董・現金)が含まれる可能性がある場合は、遺族立会いのもとで仕分けを先行させることをお勧めします。業者に一括処分を依頼する前に「貴重品の事前確認フロー」があるか必ず確認してください。

原状回復工事(リフォーム)費用

汚染が床下・壁内まで及んでいる場合、特殊清掃後にリフォームが必要になります。

  • 床材張り替え(1R相当):8万〜20万円
  • クロス全面張り替え(1R相当):6万〜15万円
  • ユニットバス交換:30万〜60万円
  • 1R全室原状回復(クロス+床):15万〜35万円

東京都内の賃貸物件では、原状回復後に**「心理的瑕疵(かし)告知義務」**が発生します。孤独死が確認された物件は一定期間(国土交通省ガイドラインでは概ね次の入居者への告知義務あり)、入居者への告知が必要です。告知後の家賃相場の下落(10〜30%程度)も織り込んだ収支計算が重要になります。

空き家管理サービスの費用

特殊清掃後に物件を当面使用しない場合、適切な管理が継続的なコストを防ぎます。

管理項目月額目安
定期巡回(月1回)5,000〜1万5,000円
通気・換気作業込み8,000〜2万円
郵便物転送・外観確認5,000〜1万円
庭木・雑草管理(年2〜4回)2万〜8万円/回

信頼できる業者の選び方【チェックリスト付き】

東京都内には特殊清掃業者が200社以上存在しますが、資格・許可の有無や実績には大きな差があります。

業者選定チェックリスト

  • 一般廃棄物収集運搬業許可または産業廃棄物処分業許可を保有しているか
  • 古物商許可(遺品の買取を行う場合)を取得しているか
  • 見積もりが作業項目別に明細化されているか(「一式」表記が多い業者は要注意)
  • 作業後に脱臭効果の確認立会いが可能か
  • 施工後の臭い再発保証(期間・条件)が明示されているか
  • 見積もりから着工まで書面契約を交わすか
  • 支払いは作業完了後が原則か(前払い全額要求は要警戒)

相見積もりの取り方

最低でも2〜3社から相見積もりを取ることをお勧めします。見積もりが著しく安い場合(1Rで5万円以下など)は、薬剤の品質・作業工数の省略・産廃を適正処分していない可能性があります。逆に高すぎる場合も、工程の重複計上がないか明細で確認してください。

物件が相続物件の場合、相続財産管理人の選任が完了するまで業者の手配が制限されることがあります。相続放棄を検討中の方は、特殊清掃の着手前に必ず弁護士・司法書士に確認してください。


費用を抑えるための実践的なポイント

早期発見・早期対応が最大のコスト削減策

経過日数が3日以内なら最大60万円の節約になる可能性があります。高齢の独居家族がいる場合、定期的な連絡ルールを設けることが間接的な費用管理につながります。

セット発注でコスト削減

特殊清掃・遺品整理・原状回復(リフォーム)を同一業者にセットで依頼すると、分離発注に比べて10〜20%の費用削減になるケースがあります。ただしすべてを1社に任せる場合も、各工程の単価を個別に確認することが重要です。

保険の活用

家主向けの孤独死保険(月額1,500〜3,000円程度の商品が多い)に加入していれば、特殊清掃費用の50万〜300万円を補償できる場合があります。また一部の火災保険に「孤独死特約」が付帯しているケースもあるため、加入中の保険内容を事前に確認してください。


まとめ

項目ポイント
料金の目安1Rで10万〜60万円(経過日数・汚染度次第)
最大コスト要因発見までの日数と夏季の腐敗進行
見落としがちな費用産廃処分・床下消毒・心理的瑕疵による家賃下落
業者選定の要廃棄物処分許可・明細書面・作業後保証の有無
注意点相続放棄検討中は着手前に法律専門家へ確認

特殊清掃は「できるだけ早く・適切な業者に依頼する」ことが、最終的な費用を抑える最善策です。時間が経つほど汚染が深部に浸透し、解体・交換が必要な部位が増えます。発見後72時間以内の初動が、コスト差を最小化する実務上の目安です。

ROCKEDGEでは、東京・埼玉エリアの物件について、特殊清掃業者の手配から清掃後の売却・賃貸活用まで、ワンストップでご相談に対応しています。「清掃後の物件価値がどれくらい回復するか」「売却と賃貸どちらが収支で有利か」など、数字ベースのアドバイスが必要な場合はお気軽にご連絡ください。

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よくある質問

特殊清掃の費用は誰が負担するのですか?
原則として物件の所有者(家主)または相続人が負担します。賃貸物件の場合、故人が借主であれば相続人に費用請求できますが、相続放棄された場合は家主側が負担するケースが多いです。一部の家主向け火災保険・孤独死保険に特殊清掃費用の補償が付いている場合があり、補償限度額は50万〜300万円程度の商品が中心です。加入内容を事前に確認することをお勧めします。
特殊清掃後も臭いが残る場合はどうすればいいですか?
臭いが再発する原因の多くは、床下・壁内・断熱材への浸透が除去しきれていないケースです。再脱臭処理(追加費用:2万〜5万円程度)で改善することもありますが、根本解決には汚染部位の解体撤去が必要になることもあります。施工から1〜2週間後に再確認の立会いができる業者を選ぶ、または作業後の保証期間(30〜90日が目安)を書面で確認しておくことが重要です。
ゴミ屋敷の清掃も特殊清掃に含まれますか?
ゴミ屋敷清掃は「特殊清掃」と「不用品回収」が組み合わさった作業です。腐敗物・害虫発生がなければ不用品回収のみで対応できる場合もあり、費用は1Rで5万〜20万円程度です。一方、食品腐敗・動物の糞尿・排泄物汚染がある場合は本格的な特殊清掃が必要となり、1Rでも20万〜50万円を超えることがあります。現地確認なしの見積もりは精度が低いため、必ず現場確認を要求してください。
特殊清掃は自分でできますか?
法律上は禁止されていませんが、一般の方が行うことは推奨されません。腐敗した体液・血液にはB型肝炎ウイルスなど感染リスクのある病原体が含まれる可能性があり、適切な防護装備なしでの作業は健康被害を招く恐れがあります。また、腐敗物を通常の可燃ゴミとして廃棄することは廃棄物処理法違反となる場合があります。費用を抑えたい場合でも、少なくとも初期の汚染除去と産廃処分は専門業者に依頼してください。
特殊清掃後の物件は売却・賃貸できますか?
清掃・原状回復後も「心理的瑕疵物件」として告知義務が生じる場合があります。国土交通省のガイドライン(2021年改訂)では、孤独死の告知義務は概ね次の入居者まで(売買では買主へ原則告知)とされています。告知後の家賃・売却価格は10〜30%程度下落するケースが多いですが、適正価格で売却・賃貸することで保有コストを抑えられます。告知義務の具体的な範囲は状況によって異なるため、宅地建物取引士に個別相談することをお勧めします。

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