自宅を売って現金を受け取り、賃料を払って住み続ける「リースバック」は、売却価格・賃料・買戻し条件を契約前に確認したい

リースバックは、自宅を売却してまとまった現金を受け取り、その後は賃料を払って同じ家に住み続ける取引です。国土交通省は2022年6月に「住宅のリースバックに関するガイドブック」を公表し、契約前に確認すべき点を示しました。引っ越さずに資金を用意したい方、老後の生活費や医療・介護の費用を考えている方に関わる話です。

何が変わったのか

国土交通省は2022年6月、「住宅のリースバックに関するガイドブック」を公表しました。ガイドブックでは、リースバックの売却価格が相場より低くなりやすいことに注意を促しています。あわせて、売った後に払う賃料はいくらか、いつまで住み続けられる契約なのか(契約期間)、将来その家を買い戻せるのか、買い戻せるとしたらどんな条件かを、契約する前に確認するよう呼びかけています。制度そのものが新しくできたというより、利用する人が判断しやすいように、確認すべき点が整理されたものです。

首都圏の住まいへの影響

東京・埼玉・神奈川・千葉で持ち家にお住まいの方も、考え方は同じです。「住み慣れた家に住み続けたまま現金化できる」という点だけを見て決めると、売却価格が相場より低くなりやすいという面を見落としがちです。売却で受け取る金額は一度きりですが、賃料は住み続ける限り毎月かかり続けます。国土交通省が高齢期の資金確保として検討する場合を挙げているように、短期ではなく長期での収支(受け取る金額と、これから払っていく賃料の合計)を試算しておくことが欠かせません。

いつ・何を確認すればいいか

  • 国土交通省の「住宅のリースバックに関するガイドブック」(報道発表: https://www.mlit.go.jp/report/press/house02_hh_000174.html )に目を通す
  • 提示された売却価格が、通常の売却と比べてどうかを確認する
  • 賃料の金額、契約期間(いつまで住めるか)、更新できるかどうかを契約前に書面で確認する
  • 将来買い戻せるのか、買い戻せる場合の条件(価格や時期など)を確認する
  • 受け取る金額と、これから払う賃料を長期で並べて試算する
  • 契約内容の最新の取り扱いや細かい条件は、一次ソースと専門家にご確認ください

よくある質問

Q. リースバックとはどんな取引ですか。 A. 自宅を売却して現金を受け取り、その後は賃料を払って同じ家に住み続ける取引です。売却と賃貸借がセットになっている点が特徴です。

Q. 相場どおりの価格で売れますか。 A. 国土交通省のガイドブックでは、売却価格が相場より低くなりやすいことに注意を促しています。提示された価格をそのまま受け入れず、比較して判断することが大切です。

Q. ずっと住み続けられますか。買い戻すこともできますか。 A. どちらも契約の内容によります。契約期間がいつまでか、将来買い戻せるのか、買い戻せる場合はどんな条件かを、契約する前に必ず確認してください。税金に関わる点は税理士、契約書や登記に関わる点は司法書士・弁護士など、それぞれの専門家にご相談ください。